令和2年1月より始まりました新型コロナウイルス感染症も外出自粛要請や休業要請に対する皆様のご協力により第1波は収束しつつあります。しかし、他国の例と同様に日本においても第2波、第3波が到来する恐れもあります。今後、社会経済活動を行いつつ、ウイルスと共生していく「ウイズ コロナ」の時代を見据えた生活を考えていかねばなりません。新型コロナウイルス感染症の終息のため、此花区医師会も行政機関や大阪府医師会と連携を取りつつ、尽力して参ります。
また、日本全体が高齢化社会となり、此花区も高齢化率が25%を超えています。高齢者の方々が住み慣れた地域で医療介護、生活支援サポート及びサービスを受けられるように、包括的に体制を整備する地域包括ケアシステムの構築には、高齢者の方々の医療と行政、介護施設との連携が欠かせない時代になってきています。
区民の皆様が安心して暮らせるように、医師会が医療の充実を図り、此花区や近隣の病院との連携を取りながら、安心して医療を受けることができるネットワークを構築させ、充実させていきます。また今後、診療所や病院に通えず自宅での治療を受ける方々のために、在宅医療の充実も図っていく所存です。
高齢化社会に伴い、認知症の方も増えてきています。此花区認知症初期集中支援チームにも積極的に参加し、区内の認知症サポート医を中心に、住み慣れた家での生活を続けられることを目標に、他職種の方型との連携を図っていきます。
また、マンションの建設に伴い小児人口の増加している地域があり、小児の医療を充実させていきます。医師会では、西九条休日診療所、学校医、予防接種を通じて子どもたちの健康を守っていきます。
医師会では医道の高揚を図りながら、医学の研鑽を積み、医学の進歩に応じた医療を行い、区民健康講座や特定健診を通じて、区民の皆様の健康を守る医療を提供できるように努力して参ります。皆様の『健康でありたい』という思いに寄り添いながら、活動していきます。
今後とも医師会にご理解をいただきご支援ご指導をよろしくお願い申し上げます。
令和2年7月
此花区医師会会長 板東 博志